2018/02/28 掲載
生体マトリックス ~「エネルギー医学の原理(その科学的根拠)」(ジェームズ L・オシュマン/著、帯津 良一/監訳、産学社エンタプライズ)レビューを中心として
生体エネルギー
生体に生じる(または生体を構成する)エネルギーは、電気エネルギー・磁気エネルギー・熱エネルギーなど、多様でもあります。
フレミングの左手の法則を持ち出すまでもなく、生体という導体を電気が流れるに際し、必ず磁場は生じます。
微弱なこの生体磁気を測定するには、量子物理学の応用が必要でした。スクイド(微弱磁場測定器)では、
従来では検知できなかった微磁束を超伝導体リングに通過させ、そこにセットされたジョセフソン接合における量子のトンネル効果を利用し、
その電圧変化を検出する。これにより、微弱な磁束の変化を測定することが可能になります。
引用:スクイッド素子センサーを用いた検査装置(竹中工務店)https://astamuse.com/ja/published/JP/No/1996146108
これを契機に生体磁場、生体磁気エネルギーの研究は進み、生化学との関係における科学的検証も進み、
磁気エネルギーの測定は、心電図や脳波などとともに、またそれ以上詳細に体内現象を反映することが明らかになってきます。
生体マトリックス
そうして飛躍的な進歩を遂げた生体エネルギーの研究は、「生体マトリックス」という一つの重要なテーマを導きました。
生物の細胞の構造は、細胞壁で覆われた袋のようなものではなく、細胞膜を貫通して細胞の内と外をつなぐ物質、
つまり「インテグリン」と呼ばれる一連の物質を通じて結合組織や細胞外基質と繋がっていること、
そして、細胞内部にもフィラメント等の細胞質マトリックスや細胞骨格が連続的に詰まっていることがわかってきました。
細胞構造と細胞外基質との関係を示した図。この図全体が「生体マトリックス」である。
※参照書籍、画像引用 「エネルギー医学の原理 その科学的根拠」ジェームズ・L・オシュマン 著
この発見は、概念的にきわめて重要な意味な意味を持ちます。
体表を覆う皮膚から、細胞の中外、遺伝子までが連続的なものであり、生体マトリックス全体が常に変化する「超分子的」な連続体
であるということを示唆しています。
生体を分子レベルに分解する解剖学の他方で、生体全体の情報ネットワークの調和の重要性が再認識されることになります。
例えば、ハンド・セラピーのセラピストは患者の皮膚に触れることを通じて、全身に連続
して広がる結合組織のネットワークにも触れていたことになります。実際に、皮膚と全身の結合組織の
連続性は、エリソンとギャロッドによって科学的にも証明されています。
電気ほかエネルギーが、神経や筋組織、循環系等の器官を通じて情報を伝え、交換し、
生体マトリックス全体として一つの情報ネットワークを構成しています。
骨や軟骨に圧力がかかったとき、あるいは腱や靭帯が伸びたとき、また皮膚や関節が伸びたり曲がったり
したときに、微小な電気が発生します。ある組織に発生した電気エネルギーの大きさ、
あるいはエネルギーの調和は、その組織の作用した力の大きさをそのまま反映します。つまり、組織に
どのような変化が起きたかという情報が、エネルギーとなって現れるということです。
生体マトリックスの特徴
生体マトリックスの特性は以下のようにまとめられます。
◆生体の主たる組織や器官、すなわち循環系、神経系、筋骨格系、消化器系および種々の
臓器・腺は、すべて結合組織という全身にくまなく広がる繊維組織に覆われている
◆結合組織は特殊な連続体で、動物の体全体に広がり、各細胞の内部にまで及ぶ
◆結合組織は、生物全体の形態だけでなく、生物の個々の要素の細部構造をも決定する
◆生体の全身の動きも、最小要素の動きも、結合組織にかかる張力から生まれる
◆結合組織にかかる張力や圧力、および結合組織の運動は、組織の結晶構造に作用して
◆電子的信号を発生させる。その信号は、組織にかかった力の性質を正確に反映している
◆結合組織は半導体に似た性質をもち、全身のあらゆる部位に電子的信号を伝える
◆通信ネットワークの役割を果たす
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